厚生年金の標準報酬月額の仕組みを表も使って解説します。

厚生年金保険料や年金受給額、健康保険料などの仕組みについて、調べると必ずといっていいほど、目にする『標準報酬月額』って言葉ご存知でしょうか?私も調べるまでは、何となく理解していたつもりでしたが、若干間違ってました。

働き方改革で、残業もカットされ給料を上げるとなると、昇給又は転職になってきます。副業が人気なのもわかりますね。年金受取る人も、今後いくらもらえるのかを計算する時にも、仕組みをしっておくと年金定期便の内容が理解しやすくなりますので、ご参考にして下さいね。

標準報酬月額とは

まず、標準報酬月額(ひょうじゅんほうしゅげつがく)って、何のこと?ってことから知っておきたいですね。知ってる方がほとんどでしょうが、中には知らない方もいますのでご紹介します。

よく『報酬月額』と『標準報酬月額』がごちゃまぜになっているケースが多いのですが、これは別物です。報酬月額は標準報酬月額を決めるために必要なもので、標準月額をまず知ることが大切なんですね。

報酬月額とは

標準報酬月額を決めるために必要な報酬月額は、わかりやすいうと、『給料』の金額になります。具体的には

  • 基本給
  • 役職手当
  • 残業手当
  • 資格手当
  • 通勤手当
  • 家族手当
  • インセンティブ(営業職などで安定的に支払われるもの)

など、1か月単位で支払われる金額を報酬月額というんですね。ここで注意したいのが、賞与やたまたま社内イベントで受賞した賞金などは、含まないで計算されます。これを、『報酬月額』と呼ぶんですね。

報酬月額がわかれば、標準報酬月額表のなかから、当てはまる等級を探します。

標準報酬月額表

標準報酬月額は、31にも分けられていて、報酬月額によって決まってきます。具体的には、下の表のようになってます。

報酬月額標準報酬月額等級
0円 から 92,999円88,0001級
93,000円 から 100,999円98,0002級
101,000円 から 106,999円104,0003級
107,000円 から 113,999円110,0004級
114,000円 から 121,999円118,0005級
122,000円 から 129,999円126,0006級
130,000円 から 137,999円134,0007級
138,000円 から 145,999円142,0008級
146,000円 から 154,999円150,0009級
155,000円 から 164,999円160,00010級
165,000円 から 174,999円170,00011級
175,000円 から 184,999円180,00012級
185,000円 から 194,999円190,00013級
195,000円 から 209,999円200,00014級
210,000円 から 229,999円220,00015級
230,000円 から 249,999円240,00016級
250,000円 から 269,999円260,00017級
270,000円 から 289,999円280,00018級
290,000円 から 309,999円300,00019級
310,000円 から 329,999円320,00020級
330,000円 から 349,999円340,00021級
350,000円 から 369,999円360,00022級
370,000円 から 394,999円380,00023級
395,000円 から 424,999円410,00024級
425,000円 から 454,999円440,000 25級
455,000円 から 484,999円470,000 26級
485,000円 から 514,999円500,000 27級
515,000円 から 544,999円530,000 28級
545,000円 から 574,999円560,000 29級
575,000円 から 604,999円590,000 30級
605,000円以上620,000 31級

左の欄の『報酬月額』を確認して、該当する場所の『標準報酬月額』『等級』を確認しましょう。その金額をもとに厚生年金は計算されています。今も、会社員の方は年に1度標準報酬月額や等級のお知らせを会社からもらっているはずですので、今度それを見たら、コレのことかと思い出してくださいね。私の会社は、給料明細と一緒に配られます。

標準報酬月額はいつ決まる?

そんなこと言っても、毎月微妙に給料が違う人もいるでしょうし、繁忙期、閑散期で給料が違う方も多いですよね。そうなると、いつの給料で報酬月額を決めるのかで、標準報酬月額も変わってしまうことになります。そこで、次の3つのタイミングで標準報酬金額を決定してます。

1.定時決定

まず、毎年の決定はこの定時決定が多いでしょう。定時決定は、年に1度、4月・5月・6月に支払った給料が日本年金機構に提出されます。

4月から6月まで給料を支給していれば、3か月分の平均を出してそれを報酬月額にします。4月から6月のうち、2か月しか給料を支給していない方に関しては、2か月の平均になります。

例えば、4月・5月・6月の給料の合計が、1,065,000円の場合、報酬月額は355,000円になり、標準報酬月額と等級は36万円の22級となります。

2.雇用時

会社に入社すると、会社はあなたと取り決めた給料を報酬月額として、日本年金機構に提出をします。提出した報酬月額で標準報酬月額が決定するというのが、雇用時の場合になります。

1月から5月中に入社した人は、同じ年の8月までで、6月から12月中に入社した人は、翌年の8月までその標準報酬月額を使用します。

3.随時

最近は、ほとんどの会社でないでしょうが、大幅な昇給又は、何か問題を起こして大幅な降給があった場合は届け出る必要があります。

営業職の方で、会社が定時で報酬月額を報告している場合に、よくあるのが4月から6月に大きな金額のインセンティブを受け取った場合、その年の厚生年金や社会保険料が高いなんてことがあります。

1年間支払い続けるようになりますので、そんなときは会社にお願いして、届け出てもらいましょう。そうすれば、再度標準報酬月額が見直されることになります。

標準報酬月額の確認方法

これまでの標準報酬月額を確認したい場合は、年金定期便又は、年金ネットをみるとよいでしょう。厚生年金の支給額なども確認ができますよ。

年金定期便は、年に1度誕生日月に送られてくるハガキ又は封筒になります。年金ネットはスマートフォンからでも確認できる便利なサービスです。はじめての設定が少しめんどうなのが難点ですが、一度設定してしまえばとても便利なサービスです。以前『後で損をしない年金の支払いを確認する3つの方法』で登録方法を紹介してますので、試してみて下さいね。

計算方法

厚生年金の受取り金額を計算する場合には、これまでの標準報酬月額が必要になります。20歳から働き出して、40歳の現在も全く給料が変っていない。という方は少ないでしょう。なので、今までの平均を計算しなければいけないので、過去の分も知る必要があります。

年金ネットに登録していれば、将来の受取り金額なども計算してくれますので、面倒な計算は不要になります。どうしても計算したい方は、過去の標準報酬月額をすべて足して、対象月数で割れば現在までの標準報酬月額が出ます。

この計算が間違っていることは少ないでしょうが、過去の標準報酬月額の登録が間違っている可能性がありえます。今までも、管理体制が悪く、度々ニュースになってましたからね。

大切なのは、正しい標準報酬月額が記録されているかどうかです。過去の分すべてを一度にチェックするのは、大変めんどくさいので、これを機に年に1度確認するクセをつけてください。

年金定期便で、毎年1回誕生月に確認がオススメです。

まとめ

厚生年金の標準報酬月額について、これでマスターしましたね。年に1度会社から、お知らせがある厚生年金保険料の変更のお知らせの数字もこれでより理解できると思います。

また、将来年金を受け取るときに、標準報酬月額が少なく記録されていて、厚生年金受給額が少なくなってしまった。なんてことにならないように、年に1度だけ確認するようにしましょう。

はじめにもお伝えしましたが、報酬月額と標準報酬月額は別物ですから、間違いないように気をつけて下さいね。

おすすめの関連記事はこちら