国民年金の未納を時効まで逃げるきることは可能か?

国民年金保険料を支払うのは義務ということで、未納のままでいると納付の案内が届きます。以外と知られていないようですが日本は、税金にも時効がある国です。ということは、国民年金保険料の未納についても時効があるのでは?と思い、今回確認をしてみました。

2018年(平成30年)からは更に、国民年金の徴収に力を入れ未納者を撲滅させようと、さまざまな対策を行ってます。時効まで逃げ切るのは大変そうですね。

国民年金の支払い時効

国民年金保険料の時効は、納付対象月の翌々月から2年間となっています。やはり、税金同様に国民年金保険料の支払いにも時効は存在したんです。簡単にいうと、国民年金保険料の納付書にある【納付期限】から2年間となっています。使用期限が過ぎた、納付書は使えなくなりますので、ご注意ください。

支払わないとどうなる?

国民年金を納付期限までに支払わないと、どうなるか?が気になりますよね。そこを確認してみましょう。

1.納付の案内があります。

国民年金保険料を納めていないと、まず『納付の案内』があります。納付の案内をしてくれるのは、以前は日本年金機構でしたが、現在は民間事業者に委託されており、お住まいのエリアを担当している民間事業者から納付案内がくることになります。

納付案内と言っても、郵便だけではありません。

  • 文書
  • 電話
  • 個別面談
  • 個別訪問

いろんな方法でコンタクトを取ってきます。委託業者は、納付を促すのが仕事ですからコンタクトがとれるまで、けして諦めません。

物騒な世の中ですから、一応民間業者も紹介しておきますね、

委託業者名

年金未納者の納付案内を促しているのは、下の4社になります。(平成29年10月時点)

業務委託と言っても、国民年金保険料を現金で回収にくることはありません。訪問員が、現金で保険料を回収にきたら要注意です。すぐに警察に連絡を入れましょう。

株式会社アイヴィジット
本社:東京都渋谷区代々木2-2-1 小田急サザンタワー15階
国民年金窓口電話:0570-783-284 0570-200-855 0570-021-781 0570-550-987
受付時間:9:00~21:00

担当エリア

  • 北海道
  • 青森
  • 岩手
  • 秋田
  • 宮城
  • 山形
  • 福島
  • 埼玉
  • 群馬
  • 新潟
  • 長野
  • 神奈川
株式会社バックスグループ
本社:東京都渋谷区恵比寿1-19-19
国民年金窓口電話:
千葉県、東京都、兵庫県にお住まいの方は0120-963-729
担当エリア且つ上記以外にお住いの方は0120-987-927
受付時間:8:30~21:00

担当エリア

  • 千葉県
  • 東京都(東部)
  • 徳島県
  • 香川県
  • 愛媛県
  • 愛知県
  • 高知県
  • 福井県
  • 滋賀県
  • 京都府
  • 奈良県
  • 兵庫県
  • 福岡県
  • 佐賀県
  • 長崎県
  • 大分県
日立トリプルウィン株式会社
本社:東京都港区西新橋1-3-1 西新橋スクエア
国民年金窓口電話:0120-211-231
受付時間:8:30~20:00(土日は19:00まで)

担当エリア

  • 富山県
  • 石川県
  • 岐阜県
  • 三重県
  • 愛知県
  • 広島県
  • 山口県
日立トリプルウィン・NTT印刷共同企業体
本社:東京都港区西新橋1-3-1 西新橋スクエア
国民年金窓口電話:0120-211-231
受付時間:8:30~20:00(土日は19:00まで)

担当エリア

  • 茨城県
  • 栃木県
  • 東京都(西部)
  • 山梨県
  • 静岡県
  • 大阪府
  • 和歌山県
  • 鳥取県
  • 島根県
  • 岡山県
  • 熊本県
  • 宮崎県
  • 鹿児島県
  • 沖縄県

 

この4社が委託業者となっており、日本年金機構の変わりに年金の支払いを催促してきます。さきほども、伝えましたが『現金を集金に来ることない』というのをおぼえておいてくださいね。

2.強制徴収の実施

度重なる、納付の案内に従わない場合は、強制徴収に進んでいきます。いくつか段階がありまして、年金の時効についても関係してきますので、確認してみましょう。

最終催告状が届く

文書やはがき、電話、個別訪問を何度行っても、年金の支払いにおうじない場合に、管轄の年金事務所から『国民年金未納保険料納付勧奨通知書(最終催告状)』という文書が送られてきます。

最終催告なので、強制徴収の一歩手前と言った方がいいのかもしれません。この最終催告状に書かれている期限までに国民年金保険料を納めないと、法的手段をとりますよ。という段階です。平成28年度は、85,342件の方がこの文書を受取っているんです。

督促状が届く

最終催告状の期限まで、納付が確認できないと、いよいよ次の段階に進んでいきます。

日本年金機構より、督促状(とくそくじょう)が届きます。督促状が届くと、時効が中断されるのと同時時に、期限がリセットされてしまいます。つまり、時効にならないという状態になります。督促状の納付期限から、2年後が今度の時効期限となります。

督促状に記載がある、納付期限までに未納分の年金を納めないと、配偶者や同居する親にまで迷惑になってしまいます。というのも、配偶者や同居の親へも国民年金保険料の督促が行われますので、未納が知られてしまうのは、もちろんです。

平成28年度は、国民年金保険料の未納が原因で督促状が送られたケースは、50,423件になります。多いでしょうか?少ないでしょうか?

財産の差押予告

督促状の期限までに、国民年金保険料の未納分を納めなかった場合は、いよいよ財産の差押準備に入ります。

あなたや配偶者、同居の親が持っている銀行口座の内容を確認され、差押える前に『差押予告通知』という文書が送られてきます。差押日の記載はなく、予告されたらいつ差押にきてもおかしくない状況になります。

なんだか、映画のような世界ですが、これが現実です。

財産の差押

基本的には、国民年金を支払える能力があるのに、支払わない人を対象に強制徴収されますので、銀行の口座を差押える場合は、一番回収できるベストなタイミングを見計らって差押えられます。

銀行に十分な財産がない場合には、自宅に突然来て車、貴金属、生命保険料の解約金、土地など、資産価値の高いモノを差押えられます。『自宅に来ても差押するものなんてないよ!』という場合は、おそらく強制徴収されないでしょう。何かしら差押ができるモノを調べているからです。

ここまでくると、もう逃げることはできません。容赦なく、未納の国民年金保険料+滞納分の財産を持って行かれてしまいます。平成28年度は13,962件も財産の差押を行ってます。1日約38件のペースです。そう考えると差押多いですね。

 

差押を逃れるには

財産の差押を逃れるには、時効になるのを待つなんてことをしないで、年金事務所や役所に事前に相談にきましょう。どうしても一括払いが難しいときは、分割払いの相談にものってくれますので、早めに相談することをおすすめします。

強制徴収状態になると、滞納料金も支払わなければしけませんので、どうせ払うなら少しでも安い方がいいですよね。滞納分多く支払っても、受取る時に多くなるわけではないですからね。

時効にならない理由

ここ数年、国民年金保険料の強制徴収が以前と比べ、漏れなく実施されるようになってきています。その背景には理由が2つあります。

1つは、不公平感をなくすためです。強制徴収になる前に納めた人がいるのに、未納のまま強制徴収にもならなかったら、当然、すでに納めてしまった人からすると『不公平感』が出てしまいますよね。これをなくそうと、頑張っています。

もう一つは、国民年金は納めなければいけないんだ!という、波及効果です。強制徴収になるのは、知っているが、実際強制徴収された人なんて聞いた事ないとなると、未納の人は多くなってしまう可能性があります。年金に限らず、こういった類のものは一度厳しく実施され、ルールを守ることが絶対なんだという意識をうえつけるものです。

こういった理由で、以前は年金の支払いを時効まで逃げ切った人が多かったんですが、今は時効にならないケースがほとんどです。

まとめ

日本年金機構と厚生労働省は、国民年金を支払わない理由をなくすべく、さまざまな改善を行っております。例えば、『支払いに行く時間がない』と言えば、口座振替を準備したり、コンビニ払いやクレジットカード払いができるようにしてます。

また、年金の支払いを時効まで逃げ切る人がいれば、すでに納めた人と不公平になる。ということで、強制徴収を実施したり、『今さら納めても、年金受取れない。』という声があれば、年金を受取る資格を25年から、10年に短くしたり、さまざまな改善を行ってます。

将来、年金がもらえるか、もらえないかの違いなので、本来の『将来の為に積み立てよう』という趣旨であれば、強制徴収する必要もないですが、何かしらの理由があって、何としてでも納めさせたいのでしょうから、流れに逆らってもいい事はなさそうですね。時効まで待つなんてことはしないで下さいね。

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