障害年金はうつ病で受取は難しいとされる理由とは

ストレスが多い現代の病気と言ってもいい、『うつ病』ですが、障害年金の対象になっているのはご存知でしょうか?

うつ病が原因で会社を辞めることになってしまい、無収入になるのは非常に厳しいですよね。そんな人の為に、障害年金という制度があり、生活を援助してくれます。

ですが、うつ病で障害年金を受給するのが、なかなか難しいとされています。助けてくれるはずの障害年金がなぜ受取りが難しいのでしょうか?ということで、今回は受給が難しいとされているうつ病と障害年金について調べてみましたので、ご紹介しましょう。

そもそも、うつ病で受取れるの?

まずは、ここですよね。うつ病は、障害年金の対象になるのか?というポイントです。

日本年金機構のホームページで確認してみると、障害認定基準の精神障害という欄に『うつ病』としっかりと記載がされていました。

やはり、うつ病で障害年金を受取ることはできるんです。

ご参考までに、うつ病以外の精神障害にあてはまる病名を載せておきますね。

  • 統合失調症
  • 認知障害
  • てんかん
  • 知的障害
  • 発達障害

それでは、うつ病で障害年金を受取るのが難しい理由も確認しましょう。

難しい理由

障害年金を受けとるには、障害の認定を受けなければいけません。当然ですよね。

では、障害の基準って何?ってことを知る必要がありますよね。そのあたりも確認しましょう。

障害の状態

日本年金機構の障害認定基準をみてみると、障害の状態について次のように書いてあります。

障害基礎年金、障害厚生年金、障害手当金が支給される『障害の状態』とは、身体や精神に基準に定める障害状態にあり、その状態が長期にわたって存在する場合をいう。

ということが書いてます。つまり、うつ病が長い期間ずーっと続く状態でないと障害年金をもらえる基準にはならないということになります。これが、まず第一の関門ですね。

うつ病で仕事に制限がでるくらいの症状の場合、仕事復帰するまでに一般的には2か月から4か月ほどかかると言われていて、障害年金の申請には3か月はかかります。

長期的に通院が必要にならないと障害年金の受給は難しいということですね。

うつ病の程度

次に、難しいと感じた認定基準は、『うつ病の程度』についてです。イメージでは、単純に病院に行ってうつ病と診断されれば障害年金を受給できそうな感じがしますが、そう簡単にはいきません。

うつ病にも、1級、2級、3級と等級があり、それによっても年金の金額が違ってきますし、障害の認定基準も違ってきます。

等級としては1番低い3級で、『労働に制限を加えることを必要とする』となってます。この状態が長期にわたって続く状態はなかなか、ないのではないでしょうか?

私の会社でうつ病になった方は、2週間休んで、その後は薬を飲みながら普通に仕事をしていました。今はもう薬を飲まずに普通に仕事をしています。このように、なかなか仕事に制限がかかり、かつ、長期間となってくるうつ病はあまりないようです。

お医者さんとしても、長期にわたってうつ病が続くでしょう。という診断書はかけないですから、経過観察をしながらというケースが多いようです。精神科医211人へのアンケート調査によると、95%が1~3か月の診断書を書いているというデータが出ているのにも納得ですね。

障害年金の種類

最後は、なんといっても障害年金の種類の違いではないでしょうか。ちなみに、種類の違いとは、『障害基礎年金』『障害厚生年金』の違いです。

障害厚生年金の場合は、うつ病の程度が3級(仕事に制限がある)でも、障害厚生年金の対象になりますが、障害基礎年金の場合は2級(仕事に著しく制限がある)じゃないと支給されません。

障害基礎年金は、国民年金保険に加入していた方を対象に支給される障害年金です。自営業、主婦(夫)、フリーターなどが該当してきます。

会社員であれば、障害厚生年金の方にあてはまりますので、どちらかというと受取りやすくはなりますが、障害基礎年金となると、『日常生活や仕事に著しく支障をきたす』場合になりますので、かなり重度のうつ病じゃないといけません。

となると、障害基礎年金の受取りの難易度の方が高いというのは当然ですよね。

申請ポイント

日本年金機構のホームページを細かく確認してみると、申請方法にもポイントがあるようです。特に、一番の発見は、事前に相談できるということ。

うつ病の場合も、医師からの診断書が必要になりますが、診断書に書いてもらう内容が大切になるようで、その辺りをアドバイスいただけるようです。

実際ホームページに、『診断書を作成される前に必ず年金事務所にご相談ください。障害年金の請求にあたっては一定の保険料納付要件を満たしている必要があります。請求内容によって、使用いただく診断書の種類、診断書に記入いただく症状の日付が異なります。』

と書いてありますので、確実に障害年金を受け取る為にも一度相談に言ってみましょう。

申請方法

障害年金の受取り申請方法は、年金事務所になります。相談に行った時に、一緒に申請方法も確認するとよいでしょう。持ち物は、

  • 年金手帳
  • 住民票など(本人の生年月日が確認できる公的書類)
  • 診断書
  • 印鑑
  • 振込口座通帳
  • その他(病歴や仕事の状況を確認できるような書類を求められる場合があります。)

何度も足を運ばないように、相談に行った時に確認を忘れないようにしてくださいね。

いくらもらえるの?

ところで、障害年金っていくらもらえるか知ってますか?障害厚生年金は、納めていた保険料によって違ってきますので、計算がそれぞれ違ってきますが、障害基礎年金は比較的計算が楽になってますので、確認してみましょう。
関連記事:年金受給額の平均っていくら?

障害基礎年金の場合

障害基礎年金(国民年金保険の加入者)の場合、

1級974,125円 + 子供加算分
2級779,300円 + 子供加算分

※子供、1子、2子については、それぞれ224,300円 3子以降は、各74,800円が加算されます。

例えば、子供が3人いる場合、224,300円×2 + 74,800円が等級額に加算されます。2級の場合は年間1,302,700円になりますね。1か月約109,000円になります。

ちなみに、平成28年度の平均受取金額は、月額72,453円、年間869,436円となってます。国民年金保険に加入していた場合は、計算をしてみましょう。

障害厚生年金の場合

厚生年金の場合は、もらっていた給料によって違ってきますので、計算が少し複雑になります。

実際、平成28年度の障害厚生年金の受取り平均金額は、月額102,398円、年間1,228,776円となっており障害基礎年金よりも月30,000円ほど多くなってますね。

ただし、障害厚生年金の場合はうつ病の症状によっては、3級の場合があります。その場合は、最低保証金額584,500円がありますので、それ以上受け取れることは間違いないでしょう。

まとめ

障害年金の受給は、うつ病では難しいとされている理由を中心に、障害年金についてまとめてみましたが、いかがでしたか?

うつ病での障害年金の受給希望者は年々増えているようで、なかにはそれを利用して不正受給しようとしている人もいるようです。うつ病の申請が難しいとされる一つに、証明できるものがない。というのがあります。

ケガや、その他病気であれば、レントゲンや検査の数値などで証明できますが、うつ病はそうはいきませんからね。

本当に必要な人が障害年金を受け取れず、不正に申請した人が受け取るというような、おかしな制度にならないことを願っております。

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